カントは、徳と幸福を、


その一方が他方を含むような性質としてではなく、


むしろ最高善を構成するまったく異質な


二つの要素として考えました。



カントによれば、


徳は道徳的世界に属する概念であって、


幸福は自然的世界に属する概念であるとしています。


極めて興味深い考察です。



両者は全く異なった原因性によって支配されているのです。


だから、徳と幸福とは必ずしも一致するとは限らないのです。