常に元気がよい、常に明るい、常に自信満々。これらは、常に元気がない、常に鬱々としているのと同様、一種の「病」です。


大切なのは、自信喪失や絶望、悲観、あきらめなどのマイナス思考に陥らないことではないのです。


さまざまな感情の間で、上手に揺らぎながら生きていけることです。




そして、そのゆらぎの中で、慈悲の心を養い、人間的な成長が果たされていきます。



だからこそ、ストレスケアにおける実践的理解が必要です。



実践的理解とは、現実の利益を追い求めた結果より、行動のプロセスから得られる理解です。


できるか、できないか、プラスかマイナスかという自分の世界に限った空想や妄想ではない、あるいは、自分の想定内という常に都合の良い範囲内での思考パターンから抜け出すことが是非とも必要です。




いま、私たちは自然の法則にかなった生き方を失いつつあります。


自然と分離された形で、つまり文化的生活と称する不自然な生きかたの中にあります。


したがって、このアンバランスの中でバランスを回復し、維持していく能力を身につけない限り、真の喜び、安心は得られないのです。