ストレス=嫌なこと、満足できないことなどの心の問題と考えられていますが、これは、ストレスではなくストレッサーということになります。


ストレスは「歪み(身体内部のアンバランス)」、ストレッサーは、ストレスを発生させた「圧力や刺激」でストレスの原因側となります


多くの人は、このストレッサーとストレスを区別しないで使っているために、嫌なこと(心理社会的問題)=ストレスと解釈しているのです。したがって、ストレス解消法が「気分転換」になるのも分かるような気がします。



ストレス解消のベスト3

1・おしゃべり

2・買い物

3・旅行




しかし、ここにストレス対策を行う上での問題が浮かび上がります。


これらは、ストレス解消というより、嫌なことを回避、黙認するという方向です。「ストレス=悪いもの」と合理的に考えてしまうと、どうしてもその人の人生が刹那的、衝動的、消極的な生き方になってしまいます。



あるいは、満足できない、不快だからといって、相手や対象に対して怒る、否定する態度では、知性のない動物的反応と同じで、人間として成長が出来なくなります。



ストレスは、いわば生き物の宿命です。それがなければ、生命を脅かす危機に対処できなくなり、その生物は滅びるしかありません。というよりも危機管理態勢を欠いた生命は、最初から生存の可能性を奪われます。このようなストレスが、なぜ私たちの心身を危険なものにしてしまうのでしょうか。




 体をゴム風船と考えると、その理由がよくわかります。


限度いっぱいまで膨らませた風船は、伸びきったゴムがすぐ疲労を起こし、何日もたたずに萎んでしまいます。


吹き込んだ空気が「刺激・ストレッサー」、内部に生じた高い気圧が「歪力・ストレス」です。ストレスが続くと、風船のゴムにように私たちの身体(脳)も疲弊し、さまざまな機能が衰えてくるのです。




 実際、ストレス時の身体は、この風船と同じような高エネルギー状態にあります。


自分を守るために必要なエネルギーが満ちています。具体的に言うと、激しく動けるように筋肉が収縮力を増し緊張をします。


ブドウ糖が血液中にあふれ、その血液を素早く全身に送り出せるように心臓が激しく動き、血圧が上昇します。


この状態は、エネルギーの力学的に、いっぱいに膨らんだ風船と変わらず、いつ破裂するかわからない危険な状態なのです。