人間を自然の一部とみなし、身心一如の人間観は、現代科学がもたらした様々な問題を克服し、人間が真に自然と共存して、自然界に生かされている存在として自覚を持つうえで極めて重要なとらえ方です。


しかし、現代社会の持つ複雑で混沌とした状況の中で、環境論などの視点から見れば、安易な自然主義ではなく、実効性のあることを考えることも重要であることは、いうまでもありません。




社会・文化的存在としての人間については、諸学問で追求されています。自然科学の中の生物学では「ヒト」について、人類学は社会と自然との両面から人間を研究しています。


さらに、精神学、心理学の領域もあります。


しかし、人間の心の働きは、これらの羅列で解明が果たされるわけではありません。なぜなら、現実の人間が直面している諸問題に十分対応しているとは感じられないからです。




バランスセラピー学は、人間の働きを「心、感情、本能、身体、行動」として捉え、その働きを「極端でなく、偏らず、ありのまま」にすることの大切さを述べています。




バランスセラピー学の自然観は、西洋、東洋の先人の思い描いた諸思想や哲学、先達の遺された多くの文献のから、東洋的思想、西洋的思想を踏まえつつも西洋哲学の流れや科学的知見を統合した独創的な理論と考えることができます。