心理学は心の問題を扱うのだから、身体は関係ないと思われるかもしれません。


それは、西洋の合理主義に私たちが染まっているからです。


西洋では、哲学者のデカルトが提唱した心と身体は別のものと考える「心身二元論」が伝統的に信じられているのです。



「こころ」は言葉として使っているぶんにはさして問題はありません。


しかし、その実態を把握しようとしても、なにかしっかりした「かたまり」として存在しているわけではありません。



 存在するのは「心の働き」である機能です。そして、心の動きはそれぞれの身体をとおして、外から見える形で現れてきます。



 このような心の働きを応用すれば、心から遠ざかり、身体に表現されるものに近づくにつれて、そこに関与している適応の過程(ストレス)をよりよく理解できます。


私たちの身体には、予想もしないほどの「心」が存在していています。心の場所は、身体全体であるということはそう極論ではないのです。