カウンセリングは、アメリカで開発されて発達した学問であり、実践法です。現在の形でこの言葉が使われるようになったのは、20世紀の初めごろになります。


カウンセリングは、心理学を下地とした専門分野であり、カウンセリングの目的は、心理学を基礎にして、対話を中心に、心理的問題について専門的な援助を行うことです。



心理学は、英語でpsychology:サイコロジー”といいますが、これは古代ギリシアに単語の起源があります。ギリシア語でを意味するpsyche:プシュケ”と、論理・理性を意味するlogos:ロゴス”が組み合わさって出来た言葉が『心理学:psychologyです。



「哲学」は西周がJ・S・ミルの「功利主義について」などに出てくる英語のphilosophyを「欧州の儒学」と解して「詩経」的な「哲王」「哲人」たらんとする希哲の学としてこれにまず「希哲学」の訳を与えて、「哲学」と簡略化したことに始まります。


また、philosophyの語源がphileo(愛する)またはphilia(友愛)sophia(智恵)を組み合わせたphilosophiaという古代ギリシア語になり、「知恵を愛する」という意味の合成語であることも関係しています。




日本の心理学は、欧米の心理学を輸入する形で始まりましたが、心理学の起源にあるものは、古代ギリシアのプラトンやアリストテレスの魂を巡る哲学です。しかし、科学的な心理学は19世紀になってからのことです。


心理学の歴史は、哲学、思想の領域に包含されるものであれば非常に長い歴史を持っていると言えますが、科学的な検証を伴う心理学の歴史は極めて短いとも言えます。



「心」という常に変化する対象を扱うものは、もともと単一の学問分野として確立していたわけではありません。


現代の心理学という分野も、その背景には、哲学・医学・生物学をはじめとする様々な分野の影響をうけて発展してきました。そして、専門家と細分化がますます複雑に進行している状態です。



 ここでは、心理学の歴史を述べることが目的ではないので省略しますが、心理学の背景には、哲学があることを理解しておくことが必要です。