トントン拍子で出世してきたビジネスマンが、突然ひどい不眠症や下痢に見舞われる。食べられなくなったり、会社に行けなくなる。逆に休日になるとイライラが昂じて、「周期性不機嫌症」というウソのような病名で病院にかかり、「もうアカン、会社辞めます」という人が増えています。


人間関係のトラブルで煮えたぎる憎悪を自分でも気づかずに放置した場合、攻撃性が自分に向き始め、先端恐怖症になって鉛筆も持てなくなる例もあります。


勤労者の環境や境遇はじめ仕事の内容が急速に変化して、勤労者はこれまでにないストレスに対応しなければならなくなっています。


しかし、現状の健康維持中心のプログラムや外部から与えられた健康メニュー、面談中心のカウンセリングに取り組むだけでは、社会情勢に左右されてしまい、急激に変化する社会が生み出す、新たなストレスに対応できなくなってきています。



メンタルケアをより有効に進歩させて行くためには、ストレスを正しく理解して、心理面、社会面も含めて総合的、統合的にみていく全人的なアプローチが必要になります。



刺激(ストレッサー)を受ければ、生体はこれらに適応しようと働き、生体はストレス反応を引き起こします。


しかし、人間関係、仕事、不安感などの現代社会の特徴的とも言える過度なストレッサーや持続的なストレッサーは、しだいに、個人の持つ適応力の限界を疲弊させ、内部環境を調節する自律神経系、内分泌ホルモン系、免疫系、筋骨格系にストレス反応(出力)としてトラブルを引き起こして、その結果、心を含む身体全体に様々な問題が発生するようになります。



このようなストレスからくる諸問題は、モデルとして、生物的因子(身体)に働きかけていく方法と、成長(学習)モデルとして、自己生成因子(心理)に働きかける方法が考えられます。


また、ストレスが性格要因や環境要因の両面の関与を考えると、ストレスが起因する問題には次に上げる心身両面のアプローチをしていかなければなりません。


無理なストレス状態の多くは無自覚(または、無理解)であり、それがストレスの理解や自覚の壁になっています。



したがって、ストレスを科学的に計測することが不可欠です。

そのためには、科学的知見に基づいた簡便なストレス評価法の標準化が必要になります。


さらにストレスを精神論で片付けないことも大切にです。