明確な原因を特定できない「ストレス病」が、増加傾向にあるのはどうしてだろう。待合室に集まる高齢者の「病」にはどんな原因があるのか、保健室登校や不登校の子供たち、頑張り過ぎてうつ状態になり出社できないエリートサラリーマン、嫌いな上司のせいで起こる頭痛の原因などには、合理的な因果関係が把握しにくく、たとえ把握できたとしても、手術や薬では解決できない。



なぜならその原因は、私たちの生き方、ものの考え方や感じ方と深く関わっているからである。多くの「病」は、人生で誰もが乗り越えなければならない諸問題を乗り越えられないところから起きていると考えてみる必要がある。



 問題は医学の限界ではなく、これまでの医学とは別の領域、あるいは隣接したところに、別の形のケアが必要とされてきていることである。


この新しいモデルとして、バランスセラピー学は実に大きな可能性を持っている。病をどう除去するかという考えから、病そのものを自分の一部として捉え、自己の在り方を改善することが、新しいケアの在り方ではなかろうか。