「部分は存在しない」とは、私たちの


心身が健康な状態で働いていれば部分は意識されない



という意味である。



例えば、私たちは胃の調子が悪くなってはじめて、


胃という部分を意識する。つまり、心身の不調は全体の


バランスが崩れたというサインである。


医療では個体内を観察して、個体内の異常を治すが、


バランスセラピーでは個体間の関わりを観察し、


問題の背景をアセスメントすることが必要になる。


最も優れた健康法とは病気にならない方法に


よって治すことだと言われているが、


ストレスケアカウンセラーは、その異常の原因となる


環境や考え方、生活習慣の改善に向けて援助する。


部分は存在しない」とは健康を考えるときに、


私たちの体内に異常を見つけようとするのではなくて、


その異常を作り出した環境や、あるいは、認知・考え方などの


評価過程を観察しようとすることである。


腰痛や肩こり、首の痛みにしても、単に対症的な


「部分の処置」で治すのではなくて、


そこにかかっている負担、姿勢の問題、生活習慣の問題への


援助が大切だという哲学を持たなければならない。