セリエ、日本訪問


まだ戦後が残っていた1957年(昭和32年)41日、

ストレスという言葉も知られていないとき、

モントリオール大学教授、ハンス・セリエが

ストレス理論の紹介のために訪日しています。

日本医師会が招待者で、(杉靖三郎.東京教育大学教授、内科医(後に財団法人東京ストレス研究会理事長.藤井尚冶氏の尽力があった)

ハンス・セリエは東大など全国各地で

講演しています。


「ストレスとは人生のスパイスである」とは、

「全身適応症候群」の学説を説いたハンス・セリエが

1957年、来日した際に残した言葉です。


セリエが「ストレスとは人生のスパイス」であると

述べた理由はなんでしょうか?

スパイスの意味は香辛料や薬味です。

セリエは、人生を味わい深いものにするために、

ストレスの調整が必要だと考えていたのです


つまり、ストレスをコントロールする意味で

スパイスを引用したと考えられます。

しかし、このスパイスという言葉が強い印象になり、

多くの人にストレスを「味付け」という程度に

誤解させたのかもしれません。


歴史に「もし」はありませんが、


もし、セリエがこの時、


「ストレスを知らないことが最大のストレスである」

と言っていたら、現代のストレスに対する人々の

「自覚や構え」が変わっていたかもしれません。


セリエは、ストレス軽減のために

次の言葉も残しています。


1・自分の性格やストレスを知ってそれをコントロールすること。

2・自分の目標を作り、それに向かって進むこと。

3・人の役にたつこと。


この3つは、現代においてもストレスコントロールの

最善、最強の方法です。

しかし、残念なことに、この3つを自覚して実践的に

理解している人は驚くほど少ないのです。

このことが、現代のストレス社会の問題であることは

間違いありません。