スッタニパータ(釈尊の言葉として伝えられているもの)

から・・・・。



朋友・親友に憐れみをかけ、

心がほだされると、おのが利を失う。

親しみにはこの恐れのあることを観察して、

犀の角のようにただ独り歩め。

子や妻に対する愛著は、

たしかに枝の広く茂った竹が互いに相絡むようなものである。

筍が他のものにまつわりつくことのないように、

犀の角のようにただ独り歩め。

林の中で、縛られていない鹿が

食物を求めて欲するところに赴くように、

聡明な人は独立自由をめざして、

犀の角のようにただ独り歩め。

仲間の中におれば、休むにも、

立つにも、行くにも、旅するにも、

つねにひとに呼びかけられる。

他人に従属しない独立自由をめざして、

犀の角のようにただ独り歩め。

仲間の中におけば、遊戯と歓楽とがある。

また子らに対する情愛は甚だ大である。

愛しき者と別れることを厭いながらも、

犀の角のようにただ独り歩め。

四方のどこでも赴き、害心あることなく、

何でも得たもので満足し、諸々の苦痛に堪えて、

恐れることなく、犀の角のようにただ独り歩め。