「全部が(人生の)栄養」という考え方を身につけると、どう変わるのか、少し具体的に見てみましょう。

 Aさんが歩いていると道に転がっていた石に躓きました。


Aさんは「誰だ、ここに石を置いたのは」と怒りました。


もう少し歩くとまた躓きました。


Aさんは「誰がこんな靴をつくったんだ」と靴を脱ぎ捨てました。


歩き始めるとまた躓きます。


Aさんは「誰がこの道をつくったんだ」と道を蹴りました。

Bさんが歩いていると道に転がっている石に躓きました。


Bさんは「おや、この石はひょっとすると先にある危険を教えてくれたのかもしれない」と石に感謝しました。


もう少し歩くとまた躓きました。Bさんは、


「ほらね、やっぱり先の石が教えてくれていたんだ」と先ほどの石に感心しました。


歩き始めるとまた躓きます。


「一緒にいた子どもが躓かなくてよかった」と安心しました。

AさんとBさんのうち、どちらのほうがストレスは大きいでしょうか。いうまでもなくAさんですね。


同じことを体験しているのに、ストレスを感じる人とそうじゃない人がいます。問題となるのは、体験そのものではなく、体験をどう受け止めたかなのです。


同じストレッサーであっても、受け止め方によってまったく違ったものになります。


Aさんのようにいつも人のせいにしていると自己成長の機会を失うことになります。


そうではなくて、感情を上手にコントロールして、「全部が(人生の)栄養」という態度で物ごとに向かっていれば、常に成長することができ、人生も輝いていくのです。