ある少年との会話です。


将来、何になりたい。

少年はこう答えました。

居酒屋を経営したい。


そうか、それは素晴らしいことだね。

では、なぜ、居酒屋を経営したいのか。

それは、人に使われるのが嫌だからです。

私は、次のように少年に聞きました。

君は、人の喜ぶ顔が見たくて居酒屋をするのではなく、

人に使われるが嫌だから、そういう理由で居酒屋をするのか・・・。


ここに、2つの問題があります。

一つは、人に使われるという意味です。

二つ目は、誰のための開業であるかです。

まず、最初の人に遣われるのがいやだからという理由は、

きっとこの少年が開業したら、すぐにお客から使われて、

仕事が嫌になるでしょう。


また、二つ目の誰のためにという問題ですが、

この少年は自分の中で幸福を見つけようとしています。


幸福は他者と関わってこその幸福感ではないでしょうか。

他者の喜びを自分の喜びとすることが、自己を統合するという意味でもあります。

この少年の将来の夢を叶えるためには、

自己受容という考えを身につけなければなりません。


次の少年の言葉です。


60歳の自分はどんな自分か話してみて。

60歳は死んでいます。


エッ、死んでるの。

そうです、この世にいません。

では、いくつまで生きているの。


長く生きても仕方ないので、40歳か、30歳で死んでも言いと思っています。

では、君は、これからの自分の人生が良くならないと考えているのか。

その通りです。


これには、私も少々たじろぎました。

しばらく、考えて、少年に伝えました。


君はいつ死んでもいいといったが、

これから目標を作る課題に関して嫌ではないの?

いいえ、それはやってもいいです。




これから、数か月の期間で、この少年とともに目標をつくり、

自分の人生は自分で切り開いていけるということを伝えていかなければなりません。



自分の人生が運や偶然によって決められていると考えている少年たちたちは、

驚くほど多いのも事実です。

なんと悲しいことでしょうか。


自分の人生が他人や過去によって支配されているとしたら。

それこそ、最大の不幸です。


このような考え方は、なんでも人のせい、やせたら太りたいと考え、

太ったらやせたいと考え、仕事が忙しければ、

暇がいいと考え、暇だと忙しくなりたいと考え、

から傘を借りても、雨が上がれば傘が邪魔になり、

受けた恩は忘れ、与えた利益の見返りを求め、

上を見ては嘆き、下を見ては見下し、横を見てはうらやみ、

とてもさびしい人生を送ることになるでしょう。



これからの人生で大切なことは、自分自身の成長を果たし、

自分の利益が社会の利益と一致させることです。

この目的のために、第一に、自己受容の態度が必要です。

二つ目には、人生の明るい展望を持つこと。

三つ目には自然の法則を知ることです。










(私はホッとした)。