少年院の面接の日。

今日の講義は「幸福と成功」について。

成功と幸福は異なるもの。成功はプロセスであること。

一方、幸福は存在的なもの、人格性であること。

 

君にとって、「幸福とは何?」

 

先生、どうして成功と幸福は同じではないのですか?

成功すれば幸せになれると思います!

そうだね、成功すれば、一時的に幸福な気分になれるね。

でも、その気分は長続きしないよね?

そうです。長続きはしないけど、幸せになれます。

本当の幸福とは、体験によって得られるものではなくて、

その人の人格性によって得られているのだよ。

つまり、幸福に値する人間に成長することが幸福を得ることに

つがるんだよ。

・・・???

先生の言っていることは分かりますが、

どうしても

成功することが幸福ではないという意味が理解できません。

それでは、もう一度・・・

幸福であるということは、

何かを体験することで得られるものではないと言ったね。

確かに、何かを手に入れたり達成すると気分がイイよね。

これは、単に欲求が満たされたということ。

欲求を満たすことが幸福であれば、

自分のしたいことだけ考えて、他人のことなど考えないね。

本当に幸福な人は、

自分の幸福が他者の役に立っているということを自覚している人だよ。

だから、自分が幸福だという思いは、他者との関わりの中で

感じるものなんだ。

そして、それは、

その人の心の中で起きていることだから、

誰にも邪魔されないのだよ。

・・・・う~ん・・?? 先生、分かったようで分かりません。

そう、それでいいんだ!

これからの人生でこのことを考えて欲しい。

そして、自分で答えをみつけていくんだよ。